「広がる音楽」
昨夜、アメリカの現代作曲家「スティーヴ・ライヒ」のコンサートへ。
作曲家のライヒ氏も来日するということで、今まであまり関心のなかった現代音楽に触れる良いチャンスかと思い、東京オペラシティーへ。
1600席以上の大ホールほぼ満席!
打楽器のコンサートのため、マリンバ、グロッケン、ボンゴなどが舞台上にいくつも並んでいます。
一曲目は二人の奏者による手拍子だけの曲。これは作曲者ライヒ氏も演奏していました。
この曲は、以前リトミックで勉強したことがありましたが、改めて聴くと 、二人のリズムがうまく絡み合い、聴いていて心地良い!この曲で、すっかり舞台と客席が打ち解け、大ホールがなぜか暖かい空気に包みこまれました。
その後は、打楽器、声を使った曲。技術もアンサンブルも素晴らしい打楽器の「コリン・カリー・グループ」、声楽アンサンブルの「シナジー・ヴォーカルズ」。
最近は音楽に癒しを求め、癒されるとほっとしていた私ですが、音楽には「癒し」だけでない、「おもしろい」「わくわくする」「挑戦したくなる」「驚き」「はじける」「発見」「緊張感」など、きれいにまとまり収まるだけでなく、何かエネルギッシュなものを秘めていて、固定観念を打ち破るコンサートでした。
ラストの曲が終わると、観客の9割は総立ちで拍手喝采!あの広いクラシックホールでまさかの一体感でした。
途中休憩では、客席で若者たちに気さくにサインや写真撮影に応じるライヒ氏。
親日家とは聴いていましたが、未来の音楽家、音楽愛好者たちに多くの勇気を与えたことでしょう。
今年の秋は、今まで触れずにいた音楽に沢山触れました。
ジャワのガムラン音楽体験。ジャズ。音と動きのパフォーマンス。そして昨夜のライヒコンサート。
昨年とは違う自分がいます。
音楽は楽しい、そして広がる。