優美先生のTea TIME vol.11 「すっかり春」

「すっかり春」 

教室は、今春休み。
自然の中にいることが好きな私は、3月21,22日に長野県美ヶ原高原のホテルで行われた「スノーシュー教室」に参加してきました。
松本駅から送迎のマイクロバス。
「今からあの正面に見える山のてっぺんにあるホテルまで、バスは登りますよ」と運転手さんから説明があり、ずいぶん高い山だなとは思ったが、ただ漠然と「へ~」と思っただけ。
マイクロバスは、雪が解け始めている林道を潜り抜けるように「♪ドッテンヒュッテン、ボッカン、ブッタン・・」と踊るかのように上下左右に揺れながら上っていき、バスにゆられること1時間30分。
バスは泥がはねてドロドロになりながら、山のてっぺんにあるホテルに到着。
「ふ~、無事に着いた・・・」

山のテッペンには、そのホテルしかないので、360度景色が見渡せます。
周りは山、そして見下ろす町、山が幾重にも重なり合っているのが、晴天に恵まれたのでよくわかります。
普段、東京の平地に住んでいる私にとって、山々に囲まれ、町を見下ろす景色の中にいる自分が、とてもちっぽけな存在に感じます。

そしてスノーシューハイキングの始まり!雪道を歩くことに慣れていないものの、雪道をザッザッ歩く、歩く・・・
雪に覆われながらも芽がふくらんでいる桜やレンゲ。
雪の中、動物の食料となった幹の根元の皮がはがれた木。
「山のてっぺんから見下ろす夏の花火大会は、点しか見えないので、花火は下から見上げたほうが綺麗ですよ」というガイドさんからのお話などなど、どれも新鮮!

その夜は、ものすごい風。風の音があまりにけたたましくて眠れないほど。冬の風と春の風がけんかをしているようす。夜が明けてもその戦いは終わらず、結局、強風と雨の為、この日のスノーシュー教室は実施されませんでした。

自然の力には、人間がどう頑張っても勝てません。そんな自然の中で育つ人間は、謙虚に物事を見つめ、自然に寄り添いながら生活し、よりよく生きる知恵を絞ることが大事なのではないでしょうか。
そんな当たり前のことを感じ、考えた2日間でした。
帰り道は、またまたマイクロバスで松本駅まで下山。ぬかるんだ道では、バスの揺れが行きよりも激しく、今までに乗ったどのジェットコースターよりもすごい揺れ!
こんな体験は、遊園地ではできないな。
「ふ~~、とにかく着いてよかった・・・」
自然の中にいると、色々なことを感じ、考えられます。
さあ、この春休みは栄養をいっぱい蓄え、新年度に向けての準備をしておきます!