「前向きなトップ」
昨年のコラムに登場した都内の保育園とは結局1回限りで終わらず、この1年間、月1度リトミック指導に行きました。
園長先生から
「普段の保育に生かすため、職員全員がリトミックを指導できるようにしたい」
という要望がありました。そこで、前月に行ったリトミックの中から宿題を出しておき、翌月に10分程度、担任がクラスの子どもに指導をする時間を設け、それに対して私がアドバイスをするという流れを作りました。
ピアノが得意な先生も、得意でない先生も努力され、普段の保育で生かしていただけてとても嬉しいです。
音楽が得意な先生は、毎回のように質問され、「自分ならこうしたい」と前向き。
音楽が得意でない先生は、朝早く来てピアノ練習をされたりと、より良い保育を求めて前向き。私も毎回、気持ちよく指導することができました。
職員全体が前向きなのはなぜ?と考えたところ、やはりトップに立つ園長先生の力のほかありません。
リトミックを園で取り入れるにあたり、
「職員にやってもらうためには、まず自分が!」
と言って、以前に習っていたピアノを再開されたそうです。
私が行う園児のリトミックも時間が許す限り、一緒に参加して色々と提案していただきました。
ほんと、前向き。
先日、職員研修を「動きのためのピアノ奏法」のテーマで行いましたが、 園長、副園長、主任も含めて職員全員が出席して、日々の保育に生かすため、みなさん真剣で積極的でした。
トップが前向きに取り組み、職員を引っ張っているこの園は、ほんとうに気持ちがいいです。
帰り際、
「来年の保育園発表会では、歌を作って子どもたちと歌いたい!」
「研修で習った音階を使って、子どもたちと歌が作れたらいいな!」
と言われた2人の先生。
園児たち、ほんと幸せですね。