「折り紙の交流」
リフレッシュクラスのTさんは80代。童謡が大好きでたくさんの歌をご存じです。
発表会ではトーンチャイム合奏や生徒全員の歌はもちろん、3年前からはピアノにも挑戦。いつも目標をもって努力できる方です。
さらにTさんは折り紙の達人で、毎年発表会の受付には作品の数々を展示してくださいます。
昨年秋、「折り紙16枚で作るきれいな箱の作り方を友達に教えてもらったから、発表会記念品のお菓子を入れる箱を生徒さんの分、作りましょうか?」とTさんから提案がありました。見本の箱がとても素敵でしたので制作をお願いしました。すると2週間後には51個の箱を作り、大きな袋を両手に持ってレッスンにいらしたではありませんか。
折り紙16枚を組み合わせて作る箱は、1個作るにも時間がかかるはずです。
後で聞くと
「職人になった気分だった」
とおっしゃっていました。
今年2月の発表会終演後に渡した、素敵な箱は小学生の女子に人気!
ホールでTさんを探してお礼を言う子どももいたようで、Tさんは大変喜ばれていました。
後日、
「子どもがその箱を分解して作り方を覚えようとしても作れないので、作り方を教えてもらえませんか」
とあるお母様から相談があり、Tさんは喜んで教えてくださいました。
折り紙16枚を組み合わせて作る素敵な箱は組み合わせ方が難しく、根気のいる作業でしたが、Tさんに手伝ったもらいながら1時間半かけて完成!
その後、作り方を覚えた子どもたちから、親戚やお友だち、お世話になった先生に作って喜ばれたという話も聞きました。
普段は一年に一度の発表会でしか会うことがありませんが、教室の子供たちはTさんをよく知っています。
折り紙を通して暖かい交流は、私も嬉しく思います。