優美先生のTea TIME vol.26 『国際大会に参加して』

『国際大会に参加して』

報告が遅くなりましたが、8/17~8/21の5日間、ダルクローズ・リトミック国際大会2014に参加しました。
朝から晩まで、あらゆる角度からリトミックを深く学び、国際色豊かな先生方、一緒に学ぶ仲間から多くの刺激を受け、発見や感動の連続でした。
3日目に行われた「こどもの公開レッスン」に、教室の生徒有志、年長児5名、小学3年生3名、小学6年生2名が生徒役で参加しました。
4,5歳児は、オーストラリアのジョアン・ポープ先生(女性)が指導。
小学3,4年生、小学5,6年生は、アメリカのジャック・スティーブンソン先生(男性)が指導。
お二人とも、世界で活躍される素晴らしい指導者です。

私は、ジャック先生の小学生レッスンを見学しました。
動きの基本である「空間の意識」を、子どもたちが動いて意識できるまで、根気強く指導されました。ジャック先生は子どもたちをリードして一緒にステップしたり、声高らかに「チェ~ンジ!」「ホップ!」「ヒップ!」の掛け声!
エネルギッシュでユーモアがある、魅力にあふれたレッスンでした。

幼児のジョアン・ポープ先生のレッスンは見学できなかったのですが、想像力豊かなレッスンだったようです。
参加した生徒、及び保護者の感想の一部を紹介しましょう。

〈年長児Aの感想〉
きょうはおともだちとしらないおともだちとなかよしになったから、とってもたのしかったです。
(年長児Aの保護者)
公開レッスンに参加する機会をいただき、ありがとうございました。
ジョアン・ポープ先生がレッスン前から子どもたちに話しかけて緊張をほぐし、親近感を与えてくれることが伝わりました。ですからレッスンは、大勢に見られている中でも、先生の話を聞き、ピアノの音に合わせて動きだせたのだと思います。
子どもに感想を聞くと、「緊張したけど楽しかった~」と言っていました。見られていることを忘れて、音楽のリズムの中に入り楽しむことができたのだと思います。
7つの色から一週間の動きをしたとき、同じような動きしか見られなかったのですが、「庭の手入れ、水まき、お絵かき、お勉強、お料理、ピアノ・・・」と子どもは考えて動いたそうです。
リトミックには想像力を育んでいることに気づかされました。

〈年長児Bの感想〉
いろんなひとがいてたのしかったです。じょあんぽーぷせんせいがおもしろかったです。
(年長児Bの保護者)
最初に驚いたのは、外国人の先生で通訳を通してのレッスン、さらに多くの人の視線が向かう中でも、ほんの数分で子どもたち全員がすんなり状況を受け入れ、いつもと変わらずリラックスしてリトミックをしていたことです。
頭から足の指先まで身体の色々な部分を動かしたり、口で音を表現したりと、長時間にも関わらず、最後まであきることなく集中力が切れませんでした。
ジョアン・ポープ先生が、その場の状況や子どもの行動から即興でレッスンが変化していく様子は、見学していて興味深かったです。
貴重なレッスンを体験させていただき、ありがとうございました。

〈小学3年生C〉
すごく楽しかったです。こわい先生だと思っていたらとても元気な先生でよかったです。
(小学3年生Cの保護者)
大勢の先生方が見ている中でのレッスンだったので、いつも通りの動きはできなかったかもしれませんが、貴重な経験をさせることができました。
ユーモアがあり、元気で、子どもたちを引きつける魅力ある先生だなぁと感じました。
また機会がありましたら、是非レッスンを受けさせたいです。

〈小学6年生Dの感想〉
外国人の先生だったので少し緊張しました。でも通訳の人が教えてくれたので、少しは緊張がほぐれました。いろいろなことをやって楽しかったです。
(小学6年生Dの保護者)
最初、子どもたちは何がなんだかわからず、なんとなく動いていたようですが、だんだんコツがつかめて動けるようになっていました。
ジャック先生のお話に、各国の特徴によって指導法が異なる点や、人間の心理によって動きのパターンがあるなど、人を導くヒントがあって、とても興味深く思いました。もっと先生の話を聞いてみたかったです。
国際大会後の教室レッスンで感じたことですが、幼児は動くことや身体表現に自信をもち、小学生は動きの空間の意識が高くなりました。
私自身も、さらに音楽を学びたい気持ちになりました。
「体験」は一歩前に進むきっかけになりますね。